ボイジャータロット「教皇」の意味

「教皇」(5:Hyerophant)は、人間のあらゆる苦しみを経て、悟りを開いていくカードです。

経験がすべて。
0か100。やるならやる。やらないならやらない。
高い精神性。
自分で体験するまで疑ってかかる。
人に流されない。

教皇は、すべての意見に寛大であり、美を愛します。
4番から引き継いでいるので、地に足をついた考え方をしますが、とてもスピリチュアル。
今世における日常生活や、体験を修業ととらえ、悟りを開いていきます。
自分の経験が第一ですので、人の話を聞きません。

皇帝が持つ数字は5。
5は「人間」や「命」を表します。
五感、五味、五穀。五本指。
大きな数。ひとまとめ。
五は独立した素数。
五芒星は「黄金比」です。
音楽において、様々な民族が最も使っている音階が五音階です。

では、早速ボイジャータロットにおける「教皇」の意味を見ていきましょう。

「教皇」ポジティブな意味

  • 現実的だけどスピリチュアル
  • 経験を大切にする。地に足が着いている
  • 人間のあらゆる苦しみを得て悟りを開いていく
  • とにかく学ぶのが好き
  • 全ての意見に寛大である
  • 美を愛する人
  • 人を指導する立場に置かれることが多い
  • 実際に体験したことを知恵として生徒達に語ることができる
  • 自分自身、ひいては人間をとことんまで見つめ、突き詰めていく

ネガティブな意味

  • 自他共に厳しい
  • 人を大切にしない
  • 他人に対して一切興味がない。孤独を愛する
  • 時に必要以上に試練を求める
  • 経験したあとにすぐ切り捨ててしまうため、物事が続きにくい
  • 自分自身を見つめすぎて他者に目が向かない
  • 柔軟性がない。独善的で頑固
  • 伝統に縛られてしまう

その他の意味(引く人の状況に合った意味)

  • もう学ばなくていいのに学びすぎている
  • 自分自身、他者に対して否定的
  • 人に教える立場にあるのに、そのことに気がついていない
  • やってみないとわからない
  • 悩み、苦しむことを避けずに前に進むべき

それでは、カードの絵柄の解説をしていきたいと思います。

「教皇」のカードの絵柄について

中央にいるのはブッダ。
その頭上には美の象徴である金星が輝いています。
裸足のままで地面に立っていますが、これは「地球」という物質社会で試練を乗り越えていくことが、
悟りを開くことであることを意味します。

その足元、中央に咲いているのはポピー。
自身の悟りをたくさんの種にして飛ばしていくのです。

左下にいる子供は、学ぶ子供です。
真に学ぶ楽しみを知った子供は、とことんまで物事を追及していきます。

右下にいる象。
これもまた、地に足を付けて歩く動物の象徴です。
(象は四本足すべてを持ち上げること──跳躍はできません)

背後に見える嵐や、亀裂、そして谷。
これらは人生の試練を表しています。
一見価値がないと思われる人生経験、辛さ、苦しみ、痛み、悲しみ。
これこそが人を大きく成長させます。

逆境を乗り越え、チャンスに変えていく

それが「教皇」の偉大なる強さなのです。

実際のリーディングでの意味

以下、「教皇」のカードが出た場合の意味を解説します。
簡単な例を見てみましょう。

例1:同期がやたらと張り合ってきます

最近、新しい部署に配属されてからというもの、先にその部署に配属されていた同期がやたらと張り合ってくるようになりました。どうすればいいですか?
成長の機会ととらえ、自分のやるべきコトに集中しましょう

おそらく同期は、あなたのことを少し目障りに(もしくは脅威に)思っているのかもしれません。
同期という立場は、切磋琢磨していく仲間です。
しかしこの「切磋琢磨」という言葉は裏を返せば「互いに負けないように磨き合う」ということです。
同期はあなたのことを「仲間」というより「磨き合うべき人」(つまりある意味敵)として見ているのかもしれません。

「そういうことには興味がないので」と思うのであれば、軽くいなしつつ、自分のやるべきことをやりましょう。
もし「負けたくない」と思うのなら、自分自身をもっと磨いていきましょう。
どちらでも、あなたがそうしたいと思う方で構わないと思います。

何にせよ、自分一人では能力に伸び悩むときがあります。
必要以上に敵視するのは良くありませんが、ライバルがいてこそ、成長できることもあるのです。
自身の能力を磨くことに集中すれば、自ずと相手の敵意も気にならなくなり、同期もあなたに一目置くようになるかもしれません。

例2:自分の進む道がわかりません

大学の進路に迷っています。どうしたらいいでしょうか?
たくさんのことを経験できる進路を模索しましょう

人生はいろいろな体験をしてこそ、それを人に伝えることができます。
この「教皇」のカードは、まさに「人生をかけて学ぶ」ことを意味するカードです。

大学の進路に悩んでいるとのことでしたが、すぐに答えを見つけなくてもいいのかもしれません。
今の世の中、大学以外の選択肢もたくさんあります。
自分が大学で何を学びたいのか、本当につきつめて考えてみる必要があります。

「学歴」を重視したいのか。
「学ぶ環境」を重視したいのか。
「社会に出てからやること」を重視したいのか。

みんなが大学に行くから大学に行くのではなく、自分が大学で何をしたいのか何を得たいのか。
まずはそこから考えていきましょう。

最後に

タロットカードにおける「教皇」は、むかしはもっと宗教的な意味合いととらえられていました。
国を治める皇帝が実質的な支配であるとするならば、教皇は精神的な支配とも言えるかもしれません。

皇帝が「父」であるならば、教皇は「先生」。
社会に出た「愚かな子供」を、教え導く立場です。

人を教える立場に立つには、たくさんの知恵や経験、徳を積み、人格を磨いていかなくてはなりません。
ボイジャータロットでは1の「魔術師」から9の「隠者」までを人間の成長していく段階としてとらえますが、
5の「教皇」はまさにその真ん中です。

前に進む前に立ち止まってよく考えること。
疑い、否定し、苦しみを乗り越えて、悟りを開いていく。
この「教皇」のカードは、そのさまがよく反映されているといえるでしょう。

今回は「教皇」の意味を解説しました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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