「ボイジャータロットカード」とは78枚からなるタロットカードです。
- クリスタル:10枚
- カップ:10枚
- ワールド:10枚
- ワンド:10枚
- 家族カード:16枚
で、構成されています。
1985年、社会心理学の教授だったジェームス・ワンレス氏が考案。
友人で画家の、Ken Knutson氏に協力を依頼し、ボイジャータロットカードが誕生しました。
「ボイジャー」とは、Voyager、航海者を意味する単語ですが、その由来は無人惑星探査機、「ボイジャー号」にちなんだもの。
人間が本来持っている、無限の可能性を探査する。
それがこのカードの使命です。
このカードは、

もっと自分を深く知りたい

自分を成長させたい
と思う人々に向けて作られたカードであり、自己啓発にぴったりの21世紀型タロットカードなのです。
従来のタロットカードとボイジャータロットの違い
さて、タロットカードの歴史をひもとくと、15世紀・北イタリアで発見された文献が、タロットについて書かれた最古のものだと言われています(※諸説あります)。
他にもマルセイユタロットなどが有名です。
それらのタロットとボイジャータロットとの大きな違い……それは、描かれている絵が「コラージュである」ということ。
中世の時代のものや一般的なタロットカードは、剣のカードであれば数字と剣だけであったり、大アルカナについても中世のコスチュームが描かれていたりと、どことなく重い感じがします。
その「重さ」は、重要なことを決めてくれそうな反面、現在のようにスピードや変革の速い世の中では、もうそぐわないものになっている。ジェームス博士はそう考えました。
そこで、21世紀にふさわしいタロットを生み出すために、カードをコラージュにしたのです。
- 神話の神々
- 実在の人物
- 遺跡
- 自然
- 動物
- 宇宙
- 鉱物
- 植物
などなどたくさんの画集を集め、コラージュすることにより、芸術性を高め、より視覚的に、潜在意識に訴えることに成功しました。
カードの裏には、美しいブルーの下地に曼荼羅のような模様。
なんとこれは、DNAの断面図を顕微鏡で見たものです。
「すべての答えは自分の中にある」
そのことをこのDNAが教えてくれます。
タロットカードは中世以降、主に占いとして使われてきました。
しかし、古代に遡ると、本来は自己啓発に使われていたとの説もあります。
コラージュされた絵を見つめていると、突然、閃くように言葉が降ってきます。
その言葉を頼りに、自分自身の宇宙を見つめ、奥底に眠る才能を見つけだすことが出来るのです。
それこそがまさに「自己啓発」のために作られたカードと言われるゆえんです。
私がボイジャータロットを使いだした理由
ここで、個人的な話になりますが、私とボイジャータロットの出会いについて書きたいと思います。
私の本業は文筆業でもう10年以上、その仕事を続けています。
文筆業と言ってもいろいろありますが、物語を書いたり、依頼で脚本を書いたりと、フィクションを軸とした分野で働いています。
自分を表見できないもどかしさ
しかし、四年ほど前から、自分の作家性や才能、人生について行き詰まりを感じていました。
「これが本当に私が書きたいことなんだろうか?」
「ここから先に進むにはどうしたらいいのだろうか?」
「真の意味で『自分らしく』書くにはどうしたらいいのだろうか?」
それは切実な悩みでした。
ビジネス系の自己啓発セミナーや、コーチング、やみくもに本を読むなど、できることは全部、片っ端から試していきました。
しかし、肝心なところでいつもブロックがかかってしまう。
どうしてなんだろう?
どうして私は、自分が表現したいと思うことを、素直に表現できないのだろう?
貯めていた貯金も少しずつ目減りしていき、かといって他の仕事ができるほど器用ではなかったし、なにより、私の人生から「書く」ことを取ったら何もなくなってしまう。
もう四年、ものがたりを書けなくなっていた私の気持ちはどん底でした。
厳密に言えば、もちろん書けるんですが、以前と同じままではいられないと思ったし、自分の納得できる形でなければ、書けたとは言えないと思っていました。
ボイジャータロットカードとの出会い
そんなとき。
この「ボイジャータロットカード」に出会いました。
スピリチュアルなこのカードが、私を救ってくれたのです。
それからの私は、毎日一枚ずつ、カードを引くようになり、自分自身をもっと深く見つめることができるようになりました。
たとえば「13:Death・死」のカードを引いたとき。
それは「終わり」であったり、「捨てる」とか「切り捨てる」という意味。
人間関係、特に恋愛で読み解けば「終わり」「分かれる」など、どうしてもネガティブなイメージ。
しかし見方を変えれば「終わる」ことは、次に進むために重要なステップ。次に進むために「変容」するには、「脱皮」しなくてはならないのです。
「破壊」のあとには「再生」があります。
いらなくなったもの、不要になったものを手放し、次に備えていく。
それが本来の「Death・死」のカードの意味なのです。
そういうことがわかると、もう「終わり」も怖くありません。
もちろんそのときは心が痛いかもしれない。
しかし、長い目で見れば、これもまた宇宙からのギフトなのです。
ボイジャータロットには必ず「ポジティブ」な意味と「ネガティブ」な意味があります。
カードが教えてくれるその意味を誤らず、きちんと読み取っていくこと。
そうすれば、自分自身をより深めることができますし、カードを使って相手を鑑定する際にも、必要とされている言葉を伝えることができるのです。
ボイジャータロットカードの意味解説と活用方法
ここからは、よくいただくボイジャータロットカードに関する質問にお答えするかたちでカードの意味や他のタロットとの違いについてご紹介していきます。
ボイジャータロットカードで10年後の未来はわかりますか?
時間の概念がないため、未来を見るのは得意ではありません。
ボイジャータロットが得意とするのは、2週間から1ヶ月ぐらいの未来。
もともと、潜在意識には「過去」「現在」「未来」と言った、時間の概念がありません。
それはボイジャータロットも同様です。
そして、未来は「行動」によって容易に変えることができます。
ボイジャータロットの鑑定では、必ず何かしらの「行動」の約束をします。
簡単なことで構いませんが、確実にできること。
それから未来を見るため、行動がなければその未来はやってこないと考えます。
同じ事をすぐに占ってもいいでしょうか?
構いませんが、おそらく同じカードが出ます。
ボイジャータロットの不思議なところは、課題を解決しない限り、同じカードが出続けること。
友人は「16:Tower・塔」のカードを三日連続、引き続けたことがあると言っていました(笑)。
私も先日、イベントでいろんな人を鑑定しているときに「6:Love・恋人」のカードが出続けました。
「6:Love・恋人」は、文字通り「恋人」を意味することもありますが、恋愛を抜きにした「パートナー」の意味にとらえることもあります。
そのときの参加者さん、みなさんビジネスパートナーを求めていたようで、

なるほど、だからこのカードなのか
と、妙に納得してしまいました。
そういう意味では、本当によく当たりますし、信頼性の高いカードと言えます。
通常のタロットとのもっと具体的な違いを教えてください
大アルカナと小アルカナをオリジナルのカードに変えています。
まず、大アルカナでは、
番号 | 名前 | ボイジャーでの名前 |
0 | 愚者 | 0:FoolChild・愚かな子供 |
8 | 正義 | 8:Balance・バランス |
14 | 節制 | 14:ART・芸術 |
15 | 悪魔 | 15:Devil’s Play・悪魔の遊び |
20 | 審判 | 20:Time-Space・時間/空間 |
小アルカナでは、一枚一枚のカードではなく、グループごと変えています。
- 剣 → クリスタル(頭脳)
- ペンタクル・ディスク → ワールド(行動)
感情を表すカップ、魂を表すワンドは従来のタロットカードの意味のままです。
(※ただし、ワンドでは杖ではなく手を魂の状態として表しています)
本来、絵札に相当していたカードを、ボイジャータロットでは「家族カード」というカードに置き換えました。
- 子供
- 男性
- 女性
- 賢者
それぞれの意味については、カードの解説をご覧ください。
具体的なボイジャータロットの使い方を教えてください
まずは毎日、一枚、引いてみましょう。
一日一枚、実際に引いてみることをおすすめします。
じっとカードを見て、コラージュで気になった箇所にフォーカスしてみると、思いがけないことにピンと来たりします。
自分の直感を信じましょう。それがすべてです。
ボイジャータロットは「問い」がとても大切です。問いが明確でなければ、答えが曖昧になります。
たとえば。
悪い例
「今日はどんな日ですか?」
「今日は何を食べたらいいですか?」
「彼は話しかけてくれますか?」
もちろん、ボイジャータロットは答えてくれますが、答えはとても抽象的になるでしょう。
「今日は何を食べたらいいですか?」で「17:Star・星」が出た場合、「星っぽいもの?」をいちいちイメージしなくてはなりません。
もちろん、カードを見て目に留まったところに従う、というのもありです。たとえば「ヒトデ」に目が留まれば、海産物を食べてみるとか。
しかし、確実性はあまりないと言えるかも。
良い例
「今日の仕事ははかどりますか?」
「エビチリとチャーハン、どっちがいいですか?(この場合は二枚引く)」
「彼に話しかけます!」
ボイジャーは「イエス」「ノー」で答える方が得意です。
そして、具体的な行動を思い浮かべてカードを引くと、その行動がベストなのか、足りないものがあるか、などを教えてくれます。
ここでも自分の直感を信じましょう。
引く頻度が高ければ高いほど、カードと仲良くなれますし、カードが意味するところがわかってくるようになります。
最初は「カードに依存してない?」と言われるぐらい、とにかく実践してみましょう。
依存したっていいのです。
そのうち人間は飽きます(笑)。
そして飽きるころには、自分自身を深く見つめられるようになりますし、カードの正確な意味をとらえることができるようになるでしょう。
ボイジャータロットは行動のカード。
「習うより慣れろ」
やってみることによって、どんどん面白さが引き出されるカードなのです。
さあ、あなたもこの不思議な「ボイジャータロットカード」の世界をのぞいてみてください。
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