「愚かな子供」(0:Fool-Child)は、ボイジャータロットカード78枚中、一番エネルギーのある、パワフルなカードです。
数字の0は、始まりであり、終わりである。
宇宙や無限、有限。
「愚かな子供」という名の通り、胎児のエネルギーを持っています。
通常のタロットカードでは、0(または22)は「愚者」。
同じく始まりを示すカードですが、ボイジャータロットでは「愚かな子供」とすることで、より宇宙に近い、強いエネルギーを表現しています。
では、早速ボイジャータロットにおける「愚かな子供」の意味を見ていきましょう。
「愚かな子供」ポジティブな意味
- 宇宙のエネルギ-。宇宙を全面的に信頼する
- ものごとの始まり
- 若々しい、胎児のエネルギー
- 飾らず自然体でいられる
- 無限であり有限である
- 宇宙からのサポートがやってくるのを無意識に知っている
- 成功や失敗は関係ない。ただ楽しいからやる
- 子供のころを振り返る。インナーチャイルドを意識する
ネガティブな意味
- 社会のルールから外れ、遊びから始める
- 「真面目にやってよ」が通じない
- 自分自身も子供になってしまう
- 無防備になる
- 精神的に未熟である。また、未熟であることを良しとする
- 決められたことが苦手
その他の意味(引く人の状況に合った意味)
- ルールを守らない人
- 大人になりすぎている人
- インナーチャイルドに向き合っていない人
- 世間知らず
- 危険を冒すことへの恐れ
本来、ボイジャータロットでリーディングする際、私はポジティブもネガティブもないと思っているのですが、その方がわかりやすい気がしましたので、便宜上、分けさせていただきました。
それでは、カードの絵柄の解説をしていきたいと思います。
「愚かな子供」のカードの絵柄について

中央には胎児の絵。
スピリチュアルな考え方や、ボイジャータロットの考え方では、魂は宇宙からやってくると考えます。
宗教によっては神、ということになるのかもしれません。
宇宙の解釈はいろいろありますが、ざっくり言うと「大いなる力」とか「グレイトスピリッツ」や、そんな風にとらえていただければと思います。
「子供が宇宙に近い存在である」という考え方は、
「魂が宇宙からやってきて、まだ間もない状態であり、人間社会に毒されていない」
ということと、とらえていただければ、わかりやすいのではないかと思います。
さて、左上には、仰向けになって落ちてくる人が。
そしてその下には、無数の人たちの手があります。
これは「落ちても無数の人たちが支えてくれる。サポートを信じる」という意味。
無数の手は、子供の応援団なのです。
右上の方でひときわ目立っているのは、子供の人形です。
無邪気そうに見えて、よく見ると眉毛はへの字。
これは「信じていると同時に恐れも感じているのだと」私は解釈します。
たとえば、赤ちゃんは無邪気ですが、母親以外の人の顔を見ると、泣き出します。
かと思えば、いろんなものを触りたがります。
未知なるものへの恐れと、好奇心との共存
それが「愚かな子供」の本質的な意味なのです。
実際のリーディングでの意味
以下、「愚かな子供」のカードが出た場合の意味を解説します。
簡単な例を見てみましょう。
例1:最近仕事がうまくいっていません


「この仕事はもう極めた」と思っていても、まだまだ未熟なところがあるのかもしれません。
どんなことに対しても好奇心を大切に。
ときには、仕事にも遊びの要素が必要です。
あまり深刻に考えすぎず、宇宙からのサポートを全面的に信じ、もう一度、自分と仕事との関係について向き合ってみましょう。
不思議な驚きを得られるかもしれません。
例2:今、好きな人がいます


あなた自身が大人になり、彼(彼女)を理解し受け入れてあげるのか。
はたまた「自由奔放な人は無理」と感じるか。そう感じるのであれば、離れるのが賢明です。
彼(彼女)に対し、ヤキモチや束縛は禁物です。
おそらくあなたから離れてしまうでしょうし、意味がありません。
二人の関係はまだ始まっていません。どう選択するかはあなた次第です。
最後に
対面で鑑定する場合には、実際にはもっと深く話を聞きますし、他のカードを引いたりもするので、いろいろな要素が絡んでくるかと思います。
そのため、カードの組み合わせによって、どの意味になるかは変わってくる部分もあります。
また、一日一枚引く場合や、自分自身と対話をする場合には、カードをじっと見つめ、気になったところを感じたまま、リーディングに使うのもよいでしょう。
胎児が目に入れば、宇宙からのサポートが得られる前触れを教えてくれているのかもしれませんよ。
今回は「愚かな子供」の意味を解説しました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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